2017年12月13日

観察会の際、「ライトに赤いフィルターを付けたものをご用意ください。」というアナウンスをしています。
これは光への感度が高い目を持つムササビに対して「ライトを当ててごめんね、せめて赤にするからね」という配慮です。
私たち人間も白ライトで夜の森を照らすよりは赤ライトのほうが目への刺激はかなり和らぐものです。
ここで勘違いしてはいけないのは、「ムササビは眩しがっていないわけではない」ということ。
そのライトを自分の顔に当ててみれば、やっぱり眩しいものは眩しいもの。ムササビたちはその何百倍も眩しいと感じているはずです。

以前、安藤先生たちと高尾山で観察していたとき、「ライトを2秒当てたら8秒は休んでください」と学生たちに指導していました。

森へ出かける時は、いつも敬意を持って入っていたいと思います。

_DSC0044
(11日の観察会、メスは柿の木に登り、枝や樹皮を食べていました) 

2017年11月28日

_DSC0023
(巣箱に棲む女の子、スバ子)

巣箱の女の子は毎晩のようにオスたちに追いかけられています。
それでも負けじとオスを振り切り、平穏な場所を見つけてはゆっくりカシの葉を食べたりしています。
「あの子、心休まる時間はあるのかしら〜」と心配する私は彼女からすれば場違いな心配をしているのかもしれません。 
上の写真は11月7日に撮ったもの。

_DSC0011 (1)

こちらは現在の彼女。何が違うか分かるでしょうか。

毎晩追いかけられているうちに、オスに囓られたりもしているのでしょうか、耳先の毛が無くなりかさぶたのようになっています。
こんな彼女ですが、怯えている様子はありません。きっと今夜も堂々と巣箱からお出かけしていくのでしょう。

オスのみなさん、彼女の準備が出来るまでもう少しですね!

3EEB29F8-78FB-46F8-A11A-A74B7BAA673B

ムササビたち、紅葉が始まってもまだカエデを食べ続けています。
 

2017年11月18日

IMG_0248
(後ろの巣箱にはアオゲラが顔を見せてくれ、今日のテーマにぴったりの出演者となってくれました)

エコツアー「ムササビの棲める森」は大成功で終わりました、参加者のみなさまお疲れ様でした。
何よりも一週間前から雨予報だったにもかかわらず一粒の雨も降らなかったこと、森の神様は見事に私たち21名を森に迎え入れてくれました。

ムササビたちは目視でのべ6頭。滑空をあちらこちらで見せてくれたので最大5滑空見れた方、巣箱から出る個体に集中している方もいて、それぞれがご自分の見たいテーマで観察が出来ました。ムササビたちが滑空するたびに「ぉわ〜〜〜〜〜!!!!」と大歓声、子供たちは本当に素直なアクション、みんなムササビが飛んだ方向へダッシュしていました、カワイイ。。。

ガイダンスはムササビの基本部分を熊谷さとし先生、番外編として滑空写真家トモさんにご両親のお宅のベランダに棲むムササビのお話を交えて伺いました、なんか、凄くよかった!!

参加者の方からも面白い観察エピソードを聞かせていただいたり、機能的なライトを教えてもらったり、今後はこんなツアーをして欲しいと言っていただき、「あ〜、続けなくては!!」と思わされた夜でした。次回はパワーアップしているツアーにしないと!!


今回みなさまにお伝えしたかったのは「どうすればいつまでもこの森にムササビたちが棲み続けてくれるのか」というものです、イメトレはしていたものの、お話したかったことの6割くらいしかお伝えできていなかったように思います。ただ、みなさまの心に止めて置いていただきたいこと、それは巣材木の前でお話した「食と住」のこと。森には様々な樹種があってこそムササビを始めとした野生動物たちが健全に暮らしていける環境となり得るのです。
みなさま、スタッフ、ありがとうございました!なによりムササビたち、本当にありがとうございました!

_DSC0003 (2)
(本日みなさまと観察した巣箱の日中の様子です)