2014年06月02日

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今年も元気な子ムサが姿を見せてくれる季節になりました。
写真はピンぼけになってしまいましたが、好奇心旺盛な男の子です。
もう20メートル近く滑空できるようで、私たちの目の前に飛び出してきました。
せっかくお母さんが前に出て人間たちの目を引きつけていたのに……。

調子にのってカメラを向けていたら、さすがにお母さんから「グラァ〜!!!」とお叱りを受けました。ごめんなさい!!

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(お母さんムササビは全身に力が入っているのが分かります)

こうしていつも注意を怠らないお母さんの子育てはまだまだ秋の終わりまで続きます。
そんな森の緊張感は今の時期だけに限らず、1年中どこかで起こっています。
私たちがそこに気付かないままかれらの生活の場にズカズカ入って遊ぶことは、やはりかれらに対して失礼なことではないでしょうか。

観察会で「ホタルが出るまでに時間があるから、ムササビを観せよう」という軽い気持ちは、このお母さんムササビに対して知らず知らずも圧力をかけていることに繋がりはしないでしょうか。




 

2014年05月28日

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天覧山に棲んでいるアナグマの巣穴にカメラを1ヶ月間仕掛けていました。
写っていたのはアナグマ、タヌキ、シカ、カモシカです。
どうやらここは大小さまざまないきものたちの行き交う交差点のようです。

白味の強いカモシカが朝の6時に写っていました。
カモシカについて、「あそこの地域のカモシカは白い」とか「西へ行く程黒い」などと聞いたことがありますが、私は飯能では白い個体も黒い個体も同じくらいの割合で観ているので 、あまり気にしていませんが、個体識別がしやすいのはありがたいことです。


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タヌキがアナグマの巣穴から出てきました。
「同じ穴のムジナ」という言葉は有名ですが、実はこんな話しがあります。
昔、猟師がアナグマを狩る手法は、数ある巣穴の出口を塞いで1カ所だけ出口を空けておく、そこへ反対の穴から煙を送り込み、たまらなくなったアナグマが残された出口から飛び出して来るというもの。
そのときに、同じ巣穴内で別の部屋を間借りしていたタヌキも一緒にあぶり出されたのだとか。

そんなアナグマとタヌキの生活様式は、今も変わらず受け継がれているようです。
この穴からは、アナグマは1度だけ写りましたが、ほとんどタヌキのカットが多かったので、もしかするとここはタヌキ口、アナグマは別のアナグマ口を使って棲み分けしているのかもしれません。

こんどは別の出口に仕掛けてみようと思います。


 

2014年05月12日

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今朝はリスに会えることを期待して天覧山へ登りました。
私の知っている樹洞をそれぞれ巡回しつつ、顔をだして毛づくろいしているムササビに挨拶。松林でコーヒーを飲んで、頂上へ。 

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ぼ〜っと座って景色を眺めていたら、2匹のシジュウカラが虫をくわえたまま私に向かってピーピー怒っています。
「ごめんごめん、巣があったのね」と思ったのですが、私の近くに木はありません。
少し後ろに下がってまたぼ〜っとしていると、意を決したシジュウカラが私のそばにある切り株に降りてきました。「・・・はい??」

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「??????」

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「?????????????」

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なんと切り株の穴の中に巣を作っていたようです。
ここは沢山の登山者が通る階段の脇です。当然、誰かがこの上に立ったり座ったり棒を突っ込んだりする可能性は十分あります。
よほど「シジュウカラの巣があります」と張り紙をしようかと思いました。けれどもこれは人間観察をよく出来ていないシジュウカラの選択ミスと思うことにしました。
人間がしてやれることなど、ほとんどないものです。

もしここでの子育てに失敗したとしても、今はまだ5月、繁殖出来るチャンスはまだまだあります。
次に巣を作るときは、ここよりももっと賢い場所を選ぶでしょう、そして賢いDNAを残していって欲しいと思います。


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