2017年01月08日

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(ブースカの巣木にやってきたオス。Tさんの撮影)

青梅の森に棲んでいる「ブースカ」がどうやら交尾期を迎えるようです。
始まりは1月4日、フグリの膨れたオスがブースカの棲む木へ迎えにやってきました。けれどもブースカにその気はまだないようで、オスたちがケンカをしているすきにスルスルと逃げていってしまいます。

ブースカにアタックしているオスはどうやら2頭。
昨夜はついにブースカの巣箱の向かいの巣箱に陣を取りました。
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(彼が優位オスのようです)

16:40、まだ空は明るい時間でしたがブースカの巣箱一点をじっと見つめていました。
さて、ここからが楽しい時間!
オスは巣箱を出て、ブースカの木にまっすぐ滑空。

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(まずは下からアプローチ)

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(裏へ回って「ブブブ」と呼びかけてみる)

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(巣箱にスリスリしてみる)

こんなことを繰り返しながら、木肌にアゴを擦り付けて臭い付けをしたり、屋根の上に上がってトントンと足をならしたり、巣箱内に手を突っ込んでブースカに威嚇されたりとたくさんの行動を見せてくれました。
私は悩んだ末、カメラをムービーに持ち替えたので写真はあまり撮れていません、すみません!

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(オス同士がケンカを始めて巣木から離れたすきにブースカは素早く出巣しました)

先程、巣箱をチェックしに行ってきたのですが、ブースカも優位オスも昨夜と同じ巣箱で眠っているようです。ということは、今夜も楽しいことが起きるかもしれません!


 

2017年01月03日

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あけましておめでとうございます。今年も飯能に棲むいきもの共々どうぞよろしくお願いします。

昨夜はムササビ初め。
青梅の森には「ブースカ」と呼んでいる耳の大きなお母さんムササビが棲んでいるのですが、彼女の娘が独り立ちしたばかりの頃を堺に見かけなくなっていました。

上の写真はその頃のブースカ(下)と娘(上)です。
早く外へ出たがる娘の尻尾を引っ張って「まだ出ちゃダメ!」と叱っているようでした。

野生界とは厳しい環境であり、長い間観察していた個体が突然いなくなってしまうことはよくあること。だからこそ、ひょっこりと元気な姿で再会できることがあると、それはそれはとても嬉しい大事件なのです。

ブースカはいつものお気に入りの巣箱からいつものように森へ出かけていきました。

こんなブースカとの再会が2017年の初ムササビとなったこと、エコツアーで出会えたTさんと熊谷さんと3人で初観察ができたこと、地元の野生動物を見守り続けられるのは地元の人間にしか出来ないことです。
今年は本当にいい年になるかもしれません!
 

2016年12月26日

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(みなさん私の未熟なガイドを真剣に聞いてくれてありがとう!)

エコツアー「いきものたちは繁殖期」無事に終えました。

熊谷さんのガイダンスはいつも分かりやすくて面白くて「なるほど!」が詰まっています。
日本に棲むいきものたちは皆、日本の四季に合わせて子育てをする。だから今がムササビの繁殖期なんだ。だからこそシカやウリ坊は木漏れ日模様なんだ。

人間は子育てに18年もかかるのだから「温かい季節に産まなければ」とはあまり思わないかもしれません。けれども森のいきものたちは栄養の高い食料に困らない春に子育てを始めたいと願うのは、かれらが長い間日本の四季と暮らしてきた歴史の知恵であり、親心なのだと思います。

森での観察では食痕やフンをみんなで探したのが楽しかった!
繁殖行動は見られなかったものの、2頭のムササビを間近で観察でき、1頭は初参加の女の子Nちゃんが見事に見つけてくれました。
そして、やっぱりいつものようにムササビが滑空すると「おおおおおおおおお!!!!!」と大歓声。
ムササビの魅力は本当に尽きない、不思議ないきものです。

これでまたムササビの魅力に取り憑かれた人が増えたようです。
こうして野生動物が意外と身近に暮らしていることを知ってもらうと、野生動物が好きになる人が増えます。好きになったら「もっと知りたい」と思うはず。そして知れば知るほどかれらの生活に何が必要なのかが見えてくるはずです。
人間はムササビの棲む木を伐ってしまったり、食料の実る森を壊してしまったりもするけれど、棲み家を失ったムササビに巣箱を掛けられるのは人間だけです。

こんな人々が増えていければ、いつかきっと森と人間社会とが共存できる時代がやってくるのだと思います。
参加者のみなさん、寒い中どうもありがとうございました!
ムササビに感謝!!

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