2014年05月

2014年05月28日

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天覧山に棲んでいるアナグマの巣穴にカメラを1ヶ月間仕掛けていました。
写っていたのはアナグマ、タヌキ、シカ、カモシカです。
どうやらここは大小さまざまないきものたちの行き交う交差点のようです。

白味の強いカモシカが朝の6時に写っていました。
カモシカについて、「あそこの地域のカモシカは白い」とか「西へ行く程黒い」などと聞いたことがありますが、私は飯能では白い個体も黒い個体も同じくらいの割合で観ているので 、あまり気にしていませんが、個体識別がしやすいのはありがたいことです。


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タヌキがアナグマの巣穴から出てきました。
「同じ穴のムジナ」という言葉は有名ですが、実はこんな話しがあります。
昔、猟師がアナグマを狩る手法は、数ある巣穴の出口を塞いで1カ所だけ出口を空けておく、そこへ反対の穴から煙を送り込み、たまらなくなったアナグマが残された出口から飛び出して来るというもの。
そのときに、同じ巣穴内で別の部屋を間借りしていたタヌキも一緒にあぶり出されたのだとか。

そんなアナグマとタヌキの生活様式は、今も変わらず受け継がれているようです。
この穴からは、アナグマは1度だけ写りましたが、ほとんどタヌキのカットが多かったので、もしかするとここはタヌキ口、アナグマは別のアナグマ口を使って棲み分けしているのかもしれません。

こんどは別の出口に仕掛けてみようと思います。


 

2014年05月12日

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今朝はリスに会えることを期待して天覧山へ登りました。
私の知っている樹洞をそれぞれ巡回しつつ、顔をだして毛づくろいしているムササビに挨拶。松林でコーヒーを飲んで、頂上へ。 

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ぼ〜っと座って景色を眺めていたら、2匹のシジュウカラが虫をくわえたまま私に向かってピーピー怒っています。
「ごめんごめん、巣があったのね」と思ったのですが、私の近くに木はありません。
少し後ろに下がってまたぼ〜っとしていると、意を決したシジュウカラが私のそばにある切り株に降りてきました。「・・・はい??」

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「??????」

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「?????????????」

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なんと切り株の穴の中に巣を作っていたようです。
ここは沢山の登山者が通る階段の脇です。当然、誰かがこの上に立ったり座ったり棒を突っ込んだりする可能性は十分あります。
よほど「シジュウカラの巣があります」と張り紙をしようかと思いました。けれどもこれは人間観察をよく出来ていないシジュウカラの選択ミスと思うことにしました。
人間がしてやれることなど、ほとんどないものです。

もしここでの子育てに失敗したとしても、今はまだ5月、繁殖出来るチャンスはまだまだあります。
次に巣を作るときは、ここよりももっと賢い場所を選ぶでしょう、そして賢いDNAを残していって欲しいと思います。


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2014年05月09日

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昨日、こども動物園で見たフタユビナマケモノのことを考えていました。
いつも全然動かないものだから、いつも通り過ぎていた動物でした。

かれらは1日のうち18時間〜20時間も眠って過ごしているのだそう、 それは決して怠けているのでもなく、だからといって生きていくのに不自由な体をしているわけでもありません。
かれらの棲む、懐の深い大きな熱帯雨林の森がかれらに許した時間のスピードなのだと思います。

私たちは1日を24時間と決めて、その枠の中で忙しく毎日を過ごしています。
もしネズミならどうでしょうか、人間の何倍ものスピードで動き回るかれらにとって「24時間なんて長過ぎる」と言われてしまうかもしれまん。 
シカなら?食べる、休む、移動するを繰り返すかれらの時間のスピードは私たちでいう3日くらい長いかもしれません。
冬ごもりをするアナグマの1年は365日なのでしょうか? 

数百年を生きてきた樹、その樹で何世代もの世代交代を繰り返して来たムササビたち、私たちはその樹をたった10分で切り倒してしまいました。
もうすぐ葦原が生え揃い、ホタルたちが飛び立つ準備をしています。その葦原ももうすぐ「ホタル観察の邪魔だから」という理由ですべて刈られてしまいます。

私たちが森の持つ時間を越えて、私たちのペースで活動している間は、森の声が聞こえて来る余裕はなさそうです。

2014年05月08日

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今日は熊谷さんを誘って「さいたまこども動物自然公園」にお邪魔しました。
楽しみだったのはペンギンヒルズ。
南米まで行ってフンボルトペンギンの営巣を観察した飼育担当のKさんが、プール掃除の手を止めて詳しくお話を聞かせてくださいました。

この丘には25個のペンギンの巣穴が設置されていて、ただ今3ペアが抱卵中なのだそうですが、それを間近で見る事ができるのです。
ペンギンたちは、プールから上がってこの丘を登り、巣穴で交代で卵をあたためていました。
Kさんによると写真のヒルズ族たちは、ひとりで丘へ出かけるのが怖いらしく、しばらく登り口で誰が先に行くか話し合いをしていました(笑)
夏にはこの丘でキャンプが出来るイベントもあるそうです、面白そう!!

会議の合間を縫って園内を案内してくれた飼育係長のIさん、お茶を入れようとしてくれていた(たぶん)Nさん、走って追いかけて「YUZOO」をお土産に届けてくれた事務のKさん、ペンギン担当のKさん、みなさんどうもありがとうございました!!
見つけるのが難しいマーラ、2頭見れました!!
またゆっくり行きたいと思います。






 

2014年05月04日

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私の住む地域には河原にバーベキュー施設やキャンプ場がたくさんあり、この連休もたくさんの車がやってきます。
残念ながらマナーの良い人たちばかりではなく、ゴミをそのまま置いて帰ったり、イスやコンロ、鉄板までも置いていかれます。

仕事を終えて 家へ向かう途中、車から投げ捨てたのでしょう、道路脇に飯能にはないスーパーの袋が散乱していました。中にはまだ手をつけていない食材も見えました。
「あ〜ぁ、タヌキが出て来て轢かれちゃうよ〜」
と思いながら車を進めて30秒もしない場所でタヌキが轢かれていました。

私が通りかかったのは16時、この気温でまだハエが来ていないということはつい先程の出来事のようです。 
この道路の下は河原へ降りるケモノ道です。お腹をすかせたタヌキが臭いにつられたのでしょうか。巣穴で待っている家族がいなければいいのですが。(雌雄を確認するのを忘れてしまった!)

森のなかでも、私たち人間のゴミが混じったフンを見かける事は少なくありません。ビニール袋が丸ごと入っていたこともあります、無事でてきたから良かったけれど、ゴミを腸に詰まらせて死んでしまう野生動物もいます。 

タヌキのためフンを見て「汚い、臭い」と思う人、これがタヌキのフィールドサインか!と喜ぶ人、色々あっていいと思う、けれども、時には動物たちの悲しい抗議が込められている時もあるのです。