2015年04月

2015年04月20日

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冬ごもりから明け、今年初めて出会ったアナグマは残念ながらこんな姿でした。
これからの時期森のいきものたちの多くは子育て中、お父さんとお母さんが交代で、あるいはお父さんがせっせと餌探しに昼間も忙しく出かけます 。

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アナグマが行こうとしていた先を見るとこんな風景があります。
アナグマはなんでも食べる雑食性です、そして土堀りの名人でもあります。
こんな日当たりのいい原っぱを掘ればミミズや昆虫にありつけるかもしれません、運がよければヘビやネズミといったご馳走にもありつけるチャンスです。
そしてこの斜面を降りればその先は名栗川、河原へ出て石をひっくり返せばカエルやサワガニ、タニシなどを捕らえることもできます。
だからこそ、動物たちは命をかけてでも道路を渡らなくてはいけない理由があるのです。

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(今回の事故現場。こんな風に左右が開けて山と往来できる箇所での事故が多いです)

飯能には「動物横断注意」の看板は峠道や名栗など市の奥部でしか見かけません。
それも多くはないし、シカの看板ばかり。(それとてニホンジカでもない絵)
だったらいっそ飯能にしかないオリジナルの看板を作ってはどうだろう、飯能にはアーティストもいるしきっと絵本作家のCさんだって熊谷さんだって協力してくれると思うのです。。。
昆虫の看板があったってかわいいじゃない!アナグマの看板なんて日本中どこにもないかもしれない!飯能に棲んでいるいきものたちがみんな看板になったら地元の人たちだって楽しいと思うし、日本にいないシカの絵に見慣れて存在すら忘れられるよりずっと意識が持てると思うのです。
道路に横断中の足跡をスタンプするのも面白い!
観光名物にもエコツアーのバックアップにもなるのではないでしょうか?


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少し安心なのは、今回のアナグマはメスでしたがお腹も膨れておらず乳首も張っていませんでした。






 

2015年04月17日

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昨夜ムササビに会いに出かけると、薄明るい時間にもうムササビが枝にとまりフンを落としてきました。
前日まで雨の夜が続いたので待ちきれずに出てきたようです。
けれども、ここでこの時間に出会うということは山からやって来た個体ではなさそうです。ということはこの近くに巣があるはず!

さっそく今日は朝から樹洞パトロールです、早朝はムササビがよく巣穴から顔を出すことが多いのです。
ムササビは森じゅうの樹洞をみんなでシェアしていて、空き家もあれば外泊中の巣もあります。
そんな森の樹洞をひとつひとつ見て回ればいつかは私に見つかってしまうわけです。


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見つかってしまいました〜。昨夜ムササビがフンをしていた木の近くにある樹洞で顔を見せてくれました。ここでムササビが見れたのは初めてです、「いるんだろうなぁ」とは思っていても実際にいるとやっぱり嬉しいものです。ここは樹洞というよりも裂け目、入り口が痛そう。
さらに次なる樹洞へ。

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こちらは1年前に見つけた樹洞ですが、顔を出してくれたのは今日が初めてです。

「おはようございます、口のまわりが白いのですね」
「尻尾出ちゃってますけど、その中狭いのですか?」

ムササビは巣穴にはこだわりがあるようにも思わされるのですが、そのこだわり方がイマイチよく分かりません。
狭い巣穴にわざわざ3頭の親子が棲んでいたり、人家に入るのなら屋根裏に住めばいいのにわざわざ神棚に巣を作るムササビがいたり、ゴンゴン鐘が鳴る鐘楼に棲んでいたり。
だから私はこの身近なよくわからないムササビが大好きです。



 

2015年04月09日

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ゴルフ場の敷地内にある大きな桜の下には「山の神様」が祀られているのですが、その脇にちょこんといる石仏が気になります。

この方は将軍様なのだそうですが、イノシシにまたがっています。
どんな関係だったのかは今となっては誰にもわかりません。ただ、古来の飯能人は牛でも馬でもなく(もちろん生活には使っていただろうけれど)、ちゃんと山との信頼関係があったのだろうな〜と勝手に想像します。
今ではイノシシと聞けば誰もが顔をしかめる厄介者・・・。

森でのイノシシの役割といえば、大きな石でも動かせる力持ちのあの鼻先で森じゅうの土をひっくり返し、土の中に棲んでいる微生物たちに新鮮な空気をあげること。イノシシのおかげで土壌生物たちは活性し、土が元気になり、植物はぐんぐん育ち、生命力の強い森が出来上がります。
イノシシが悪者なのか、それとも働き者なのかを決められるのはきっと森の神様だけなのだと思います。


<追記>
その後、調べてみるとこれは「摩利支天」というものだとか。イノシシにまたがっている姿で知っている人にはすぐ分かるそうですが・・・、いくつになっても勉強だ!
元々はインドの神様だったものが朝鮮半島を経由して日本にやってきた信仰なのだそうです。
なるほどこの飯能とお隣の日高は古来朝鮮渡来人が切り開いた「武蔵国高麗郡」の歴史のある場所です。
おかげでまた一つアタマが良くなったみたい?