2017年07月

2017年07月28日

飯能に棲むムシたちを観察している絵本作家の知紗姐からこんなメールをもらいました。

「黒い顔のタヌキを見たのだけど、これって子狸で合ってる?」

今の時期に黒いタヌキと聞いたなら、子ダヌキを見たことがある人はきっと「子ダヌキだろう」と答えるのではないでしょうか。私もそうでした。
けれども森とは時折、不思議な遺伝子を生み出すものなのですね。
後日、知紗姐のブログを見て驚きました。

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顔以外はタヌキで間違いないのですが、炭にでも顔を突っ込んだのでしょうか??それにしても目下の白いアイラインが不思議なこと。そして子供でもないようです。

森はいろいろな顔を見せてくれるもの、白い遺伝子を持つタヌキもいるそうだし、青梅には尻尾が真っ黒いアライグマがいてタヌキにそっくりだという人もいます(擬態しているの?)。

自然に対して畏敬の念を抱いていた頃の日本人ならば、こんなかれらを見て「神」だ「妖怪」だと畏れていたのかもしれません。確かにこのタヌキの顔、美しく神々しささえ感じられます。

こんな風に変わってしまった現代の日本だけれど、どうか人間の罠やロードキルなどに会わずに生きていって欲しいと思います。
そして、いつか私もあなたと出会えたらとても嬉しいです。


※撮影場所のお問い合わせにはお答えできません。








2017年07月27日

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ここは奥多摩にある渓谷、橋の上から撮影したものです。
川を挟んで右側はムササビたちが棲む神社、左側はかれらが毎晩出かける食料の実る森です。この幅は役220メートル。明け方、ムササビたちはここを大滑空して一気に神社へ帰ってくるのです。
・・・とは言っても私はこれまで7回ほどこの場所へ観察に行っているのですが、大滑空を見れたのは一度だけ、けれどもその滑空は他のどの場所でも見れないほどの素晴らしいものでした。

滑空中のムササビの尻尾はピロピロと小刻みに揺れてまいす。それはちょうど凧の下についている足のようです。
ムササビの本によっては「尻尾は舵の役割をする」と書いてあるものがありますが、かれらを観ていると追いかけっこをしている時も滑空している時もぶら下がっている時もすべて、舵というよりはバランスをとるために尻尾を使っているように思えます。
そしてムササビの両腕に発達した針状軟骨には舵取り以外の役目はなさそうに見えるのです。
この場所は200メートル以上も長い滑空を見せてくれるので、そんなことを考えながらじっくりと観察出来るポイントなのです。

高い所が苦手な私は橋の中央でひたすら下を見ないようにコチコチになりながらムササビを待っていたのですが、時折通る車はスピードを緩めて私を怪訝そうにして通り過ぎていきます。
夜中、高い橋の真ん中、一人の女、イコール、、、自殺?と思われてはいないだろうか??
というわけで、車や人が通るたびにわざとらしくストレッチなどしつつ、死ぬ気がないことを懸命にアピール。そしてとうとう今回も大滑空はお預けでした。

神社へ寄ると、もうとっくに巣穴に帰ってきていました。

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奥多摩のみなさん、私はこんなことではへこたれませんよー。
いつかまた、あの素晴らしい滑空を見せてください!


 

2017年07月07日

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(ムササビ村一丁目の六号巣箱)

初めての富山へやってまいりました。ここは富山市ファミリーパークです。
念願だったムササビ村や里山郷土館、日本産の野生動物たちの施設など、たくさんのスタッフの方々に楽しく案内していただきました。
面白い裏話や納得してしまう話、現場の方の話はつくづく楽しくて気がつけば全然写真を撮っていませんでした。
数少ない一枚を。

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驚いたのですが、こちら野生下のモモンガの巣なのだそうです。
下の枝が組まれている部分は鳥が作ったもの、その鳥の古巣の上にモモンガがスギ皮で屋根を作ったものでした。実際に子育てが行われていたのが観察されていたのですが、ある日この上に雪が積もり、モモンガは引っ越したのだそうです。すごい〜、またひとつ視野を広げることができました。

郷土館では照明の工夫がされていて夜行性のいきものたちが活発に動いていました。
スタッフ手作りの妖怪のポスターが暗闇に浮き上がり素晴らしい作品となっています。
「これが昔の日本人の自然観なのだろうね」とM飼育課長、ん〜妖怪って面白い・・・。

安藤先生の研究室出身のOさん、いきものが大好きでちょっぴり人より手が遅いKさん、コーヒーを飲みながらムササビの話を聞かせてくれたIさん、みなさん試験頑張ってくださいね。

14歳という高齢のシンリンオオカミのサスケ、この日は日陰でずっと眠っていたのですが、立ち上がるのもよろけてしまうほど足腰が弱くなっているのだそう。

「この夏、無事に越せるかな・・・」

石原園長がボソっとつぶやいていました。
これまでの人生を日本の動物園に貢献してきてくれた「サスケ」、どうぞみなさまファミリーパークへ会いに行ってみてください、本当に美しいオオカミでした。

その後は、熊谷さん、山本名誉園長、石原園長、M飼育課長と夜の町へ。
そのまた次の日はムササビ仲間のIさんとおRとの楽しくて美味しすぎる魚津。
この部分はもうほとんど自慢話なので写真だけにして、また次回。

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(富山2軒目にて)

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(冬来たらもっとすごいわよ〜とママ。世界一美味しい魚津)


今回お会いしたみなさん、本当に素晴らしい旅となりました、ありがとうございました!!!