2016年06月21日


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社員食堂の窓でツバメが巣を作り始めてからというもの、従業員のみんなは毎日のようにツバメを見守っていました。泥を口いっぱいに詰めて壁に丁寧に貼り、芝やマツの葉を混ぜ込み補強していく。ヒナが産まれた日はみんなが大喜びでした。

先日の朝早く、私より先に出勤していた同僚たちからメールがきました。
「ツバメが大変!早く来て!!」
「ヒナが地面にいる!どぉしよ〜!」

子育て中の巣が天敵に襲われるのは自然なこと、誰かの「死」は誰かの「生」に繋がっていくものです。
「カラスか?テンだったらいいな」などと思いながら会社に着くと、崩れ落ちた巣の下にダンボールに入った5つのヒナが丸まっていました。
ヒナは当初から5つ子です、どうやら襲われたのではなく、重みで巣が崩れてしまったようです。

同僚たちはダンボールやハサミ、カッターを持ってあたふたあたふた。上ではツバメの両親があっちこっちを飛び回りあたふた。そうしてみんなで作ったツバメ用仮設住宅がこちら。


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(緑のたぬき!) 

ここは天敵の多いゴルフ場、もし夜間に巣が落ちたのならもう死んでいたかもしれません。

この仮設住宅は同僚の一人がネットで調べて見つけたやり方。こんな容器なら食堂のゴミ箱にいくらでもあります、そしてポケットに入っていたティーでブスブスと底に空気穴をあける人、巣材にと枯れ芝をコースに集めに行く人、ハシゴを借りに管理室まで走る人。
同僚たちの「助けたい」とか「なんとかしたい」という気持ちをどうしても形にしたいと思いました。そういう人々の気持が原点であり、自然と共存できるためのきっかけやヒントにつながるのではないかと思ったからです。

今ではツバメに興味を示さなかった他の人々も食堂へ来るたびに「ヒナ大きくなったね〜」などと話題を交わしています。
どこにでもいる珍しくもないツバメだけれど、この会社の人々にとっては南の国から毎年やって来るこの小さな鳥をとても身近な隣人と感じられるきっかけを与えてくれました。

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あれから6日、親鳥たちは餌を与える回数を減らし、容器の縁に立ち尽くすヒナたちの前を「ほら、飛んでごらん!」と言っているように旋回したりホバリングを繰り返しています。
さて、ヒナたちにとってはこれからが勝負。
カップ育ちのヒナたち、健闘を祈ります!

この記事へのコメント

1. Posted by かすみかわ   2016年06月21日 18:03
みんなの協力素晴しい。巣の出来具合もとても良いですね。
2. Posted by りさ   2016年06月21日 19:22
かすみかわさま

ありがとうございます!
きっとみんなは「経験のない自分にヒナなんて救えるのだろうか」と思っていたと思います。けれども「なんとかしたい」という気持ちが集まるとすんなり作業が進んでいくものなのだと知りました、ムササビの巣箱掛けもこんな思いを持った人々が集まってくれるようこれからも頑張ります!

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