今日の食痕

2017年12月28日

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サクラの冬芽の食痕が始まりました。と言ってもタイミングを逃して上げそびれたもので、こちらの写真は5日前に撮ったものです。枝の周りに散らばっているのは蕾の残骸です。
食痕をじくりと見れば、胃に届く内容物はこの小さな蕾のほんの核の部分であるようです。

昨年の私のテーマであった「園芸種のサクラも食べるのか?」という答えですが、ソメイヨシノも食べているようです。 が、どうやらヤマザクラのほうが人気食材のように感じます。

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(ヤマザクラを食べる様子)

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(今季初のマツグミ)

マツグミは今年の始めに発覚した食材でしたが、その時は樹皮や実の食痕でした。
こちらは葉の一枚一枚に歯型が残されています。 

里の環境もいろいろ、いったいどこまで人間の手が入った環境ならばムササビの生活圏と共に暮らせるのだろう。

2017年12月13日

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(トモさん撮影のテン杉のムササビ)

昨夜はトモさんの(観撮)しているNK神社へ。
トモさんは私や熊谷さんがいつ行っても分かるようにムササビたちの動線をブログに上げてくれているので、トモさんのガイドと自分のイメージが合わさってなんか面白い。

「ここで待ってるとこっちに向かって飛んでくれるよ」

そこはすごい急斜面、山頂の巣穴から一気に飛び出しこの斜面を急降下でこちらへ滑空してくれました。(トップの写真)
かっこいい!!!
やっぱりフィールドは現場を知っている人と一緒に行くほうが絶対に正しいと思いました。(トモさん、火気厳禁のこと忘れててごめんなさい、反省中!!!!!)

この日の目的は発情したメスを探すことでしたが、どうやらまだのようです。
食痕はこの界隈のムササビたちの人気食材というアラカシの冬芽や樹皮や葉です。

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(噛り落とした枝があんまり大きいので、携帯で比較)

 

観察会の際、「ライトに赤いフィルターを付けたものをご用意ください。」というアナウンスをしています。
これは光への感度が高い目を持つムササビに対して「ライトを当ててごめんね、せめて赤にするからね」という配慮です。
私たち人間も白ライトで夜の森を照らすよりは赤ライトのほうが目への刺激はかなり和らぐものです。
ここで勘違いしてはいけないのは、「ムササビは眩しがっていないわけではない」ということ。
そのライトを自分の顔に当ててみれば、やっぱり眩しいものは眩しいもの。ムササビたちはその何百倍も眩しいと感じているはずです。

以前、安藤先生たちと高尾山で観察していたとき、「ライトを2秒当てたら8秒は休んでください」と学生たちに指導していました。

森へ出かける時は、いつも敬意を持って入っていたいと思います。

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(11日の観察会、メスは柿の木に登り、枝や樹皮を食べていました) 

2017年11月28日

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(巣箱に棲む女の子、スバ子)

巣箱の女の子は毎晩のようにオスたちに追いかけられています。
それでも負けじとオスを振り切り、平穏な場所を見つけてはゆっくりカシの葉を食べたりしています。
「あの子、心休まる時間はあるのかしら〜」と心配する私は彼女からすれば場違いな心配をしているのかもしれません。 
上の写真は11月7日に撮ったもの。

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こちらは現在の彼女。何が違うか分かるでしょうか。

毎晩追いかけられているうちに、オスに囓られたりもしているのでしょうか、耳先の毛が無くなりかさぶたのようになっています。
こんな彼女ですが、怯えている様子はありません。きっと今夜も堂々と巣箱からお出かけしていくのでしょう。

オスのみなさん、彼女の準備が出来るまでもう少しですね!

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ムササビたち、紅葉が始まってもまだカエデを食べ続けています。
 

2017年10月30日

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(巣箱の主は美人な女の子!)

今夜はスタッフ揃ってエコツアーの下見をしてきました。
食痕を探したり、知らなかった植物を教えてもらったり、これがあるからあの蝶がいるんだとか、様々な角度から森を見ている人々と歩けるのはなんとも楽しい時間です。

今夜出会えたのは3頭、メス2頭、オス1頭です。上の写真の女の子はもしかすると発情が期待できるかもしれません、どんどんオスたちが彼女の周辺に集ってくれるといいのですが。

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(そんなメスと付かず離れずのオス、周辺の樹皮に臭い付けをしていました)

今回のテーマは、「どうすればいつまでもムササビたちがこの森に暮らし続けてくれるのか」というもので、つまり「共生」です。
誰かを守りたい、力になりたいと願うなら、必要なのはまず周知だ!と思ったのです。
みなさま、11月18日のツアーはまだ募集中、飯能のムササビたちに会いに来てくださいね。

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カエデの食痕で賑わった森は先週までに落ち着き、近頃はスダジイを食べているようです。