ロードキル

2015年06月20日

お留守番3

お隣の青梅市で環境フェスタが開催されます。
30年間、青梅の森を観察している同ネットワークの熊谷さとしさんのミニ講演会も行われます。
こちらの内容は今私が一番興味のある分野、野生動物たちの交通事故をなくすための取り組み「エコロード」のお話だそうです、楽しみ〜!
私もアシスタントでお手伝いさせていただきます、PCパチパチするだけですが。。。

6月27日(土)14:00〜

会場 青梅市中央図書館多目的室(河辺駅北口から徒歩1分。河辺タウンビルB棟2階)

会場自体は10:00〜17:00までパネル展示や上映会を行っています。

お問い合わせ 青梅市環境部環境政策課管理係 0428−22−1111(内戦2332)


青梅と飯能はお隣で似ているようですが、環境は少しづつずれているところもあって青梅の人々の暮らしなども合わせて比較して観察してみるとおもしろい発見があったりします。

次の日の28日には同じ時間で野鳥の会の方の「海を渡るサシバ〜みんな知ってる?〜」も行われるそうです、こちらも聞いてみたいから行こうかな〜。





 

2015年04月20日

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冬ごもりから明け、今年初めて出会ったアナグマは残念ながらこんな姿でした。
これからの時期森のいきものたちの多くは子育て中、お父さんとお母さんが交代で、あるいはお父さんがせっせと餌探しに昼間も忙しく出かけます 。

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アナグマが行こうとしていた先を見るとこんな風景があります。
アナグマはなんでも食べる雑食性です、そして土堀りの名人でもあります。
こんな日当たりのいい原っぱを掘ればミミズや昆虫にありつけるかもしれません、運がよければヘビやネズミといったご馳走にもありつけるチャンスです。
そしてこの斜面を降りればその先は名栗川、河原へ出て石をひっくり返せばカエルやサワガニ、タニシなどを捕らえることもできます。
だからこそ、動物たちは命をかけてでも道路を渡らなくてはいけない理由があるのです。

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(今回の事故現場。こんな風に左右が開けて山と往来できる箇所での事故が多いです)

飯能には「動物横断注意」の看板は峠道や名栗など市の奥部でしか見かけません。
それも多くはないし、シカの看板ばかり。(それとてニホンジカでもない絵)
だったらいっそ飯能にしかないオリジナルの看板を作ってはどうだろう、飯能にはアーティストもいるしきっと絵本作家のCさんだって熊谷さんだって協力してくれると思うのです。。。
昆虫の看板があったってかわいいじゃない!アナグマの看板なんて日本中どこにもないかもしれない!飯能に棲んでいるいきものたちがみんな看板になったら地元の人たちだって楽しいと思うし、日本にいないシカの絵に見慣れて存在すら忘れられるよりずっと意識が持てると思うのです。
道路に横断中の足跡をスタンプするのも面白い!
観光名物にもエコツアーのバックアップにもなるのではないでしょうか?


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少し安心なのは、今回のアナグマはメスでしたがお腹も膨れておらず乳首も張っていませんでした。






 

2014年07月01日

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(矢印の方向へシカが道路を渡った足跡、見えづらい〜!!)


今日から7月です。初夏を迎えて、畑の作物はぐんぐん育っています。森の動物たちは子育てに忙しく、里と森の往復で大変です。
昨日は畑のおじさんがスイカを4つもアライグマに食べられてしまったと言いながら柵を作っていました。

私はこの1月から出会ったロードキルを記録していくことを始めたのですが、ここで半年分のデータを載せておきます。

2014年

1月28日 久須美バス停付近 タヌキ

1月29日 唐竹橋バス停前 タヌキ

2月1日 299バイパス マクドナルド付近 タヌキ

5月4日 永田アラ井付近 タヌキ

5月13日 上畑信号付近 テン

6月5日 鹿戸新道 タヌキ2頭

6月18日 永田アラ井付近 テン

6月20日 小瀬戸信号付近 アライグマ

6月28日 永田無人販売前 ハクビシン


これは私が直接現場で見たものだけを書きました。ほかに美杉台、精明地区でも5月と6月に3件の情報をいただいているのですが、日本の動物は混同されやすいので実際に自分で見ないと何の動物かは分かりません。

たった12件のデータですが、見えて来るのは5月から事故が増えているということ。
これは春に生まれた子供たちが巣穴から顔を出すようになり、お父さんとお母さんが忙しくなる時期でもあります。それが関係しているのだとすると、秋の終わりの子別れの時期にはまた事故が増えていくかもしれません。
永田の事故の多さも見えてきます、このタヌキとテンはほぼ同じ場所で、去年の冬にはテンと同じ場所でシカが轢かれました。動物たちはここを通らなければいけない理由があるのかもしれません。
いずれにしても、山を伐って作られた道路には必ず動物たちが横断した痕跡があるものです。下半期のデータはこれより少ないことを祈ります。

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(道路へ向かうタヌキの足跡)




 

2014年06月12日

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去年のまだ寒い春のことになります。山王峠で雌シカの礫死体に出会いました。
私が死体を見つけた時にいつもする作業は「森へ還す」ということです。 
このときも、シカの手足を引きずって薮のなかへ運びました。

森の循環を見るとき、「生まれる」と「死ぬ」という現象はどちらも同じくらい必要で大切な過程です。
私たちは誕生を憂い、死を忌みる習慣をもつ生き物ですが、生まれてばかりいては森のバランスは崩れてしまいます。
そうして生き物たちは皆、森の法則のなかで暮らしています。

イノシシは土を掘って土壌生物に新鮮な空気を与えます、ムササビは樹木の剪定をして実のなりを良くします、タヌキたちは美味しく実った実を食べてフンとして種子を遠くへ運びます。シカはフンを撒きながら広い範囲を移動して土を肥やします、そして厳しい冬が来るとたくさんの仔ジカが死んで森の動物たちの貴重な食料となります。

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私が運んだシカは、わずか7日で骨と皮だけになりました。草地の上に置いたはずですが、辺りは動物たちに踏み均されて土がむき出しになり、奥へつづく獣道も出来ていました。ここからは虫や小動物たちの作業が始まり、やがて土に還ります。
こうして土が活性し、森が元気になって命を繋いでいくのです。

山王峠は、毎日たくさんの車がスピードを出して走っています、そして同じように様々な動物たちがこの道路を毎日横断しています。




 

2014年05月04日

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私の住む地域には河原にバーベキュー施設やキャンプ場がたくさんあり、この連休もたくさんの車がやってきます。
残念ながらマナーの良い人たちばかりではなく、ゴミをそのまま置いて帰ったり、イスやコンロ、鉄板までも置いていかれます。

仕事を終えて 家へ向かう途中、車から投げ捨てたのでしょう、道路脇に飯能にはないスーパーの袋が散乱していました。中にはまだ手をつけていない食材も見えました。
「あ〜ぁ、タヌキが出て来て轢かれちゃうよ〜」
と思いながら車を進めて30秒もしない場所でタヌキが轢かれていました。

私が通りかかったのは16時、この気温でまだハエが来ていないということはつい先程の出来事のようです。 
この道路の下は河原へ降りるケモノ道です。お腹をすかせたタヌキが臭いにつられたのでしょうか。巣穴で待っている家族がいなければいいのですが。(雌雄を確認するのを忘れてしまった!)

森のなかでも、私たち人間のゴミが混じったフンを見かける事は少なくありません。ビニール袋が丸ごと入っていたこともあります、無事でてきたから良かったけれど、ゴミを腸に詰まらせて死んでしまう野生動物もいます。 

タヌキのためフンを見て「汚い、臭い」と思う人、これがタヌキのフィールドサインか!と喜ぶ人、色々あっていいと思う、けれども、時には動物たちの悲しい抗議が込められている時もあるのです。