ムササビ

2017年05月17日

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ムササビの親子を観察しているとき、母親がよく見せる行動があります。
母親はわざわざ私たち観察者の目の前の木に派手に滑空をしてきて人間の注意を自分に向けようとするのです。
別の木にいる子供はまだ滑空ができず、枝を伝え歩いていてガサガサバキバキと忙しない音が聞こえてきます。
私とお母さんが見つめ合っている中、子供が枯れ枝を踏み外したようで、ドサ!!と大きな枝が落ちてきました。お母さんは慌てたように顔を左右し地面を探しています(上の写真)。子供も一緒に落ちたのではないかと思ったようです。

少しして、また木の上でガサゴソっと子供が動く音が聞こえます。お母さんはホッとしたように見えました。そして子供の方へ向いて

母「グルルルル〜?(ちょっとアンタ、大丈夫〜?)」
 子供「キルルルルル〜〜(大丈夫じゃない〜〜)」

そんな会話に聞こえました。これ以上私がここに居るのはお母さんに悪く思い、帰ることにしました。というわけで、今夜も子供の写真はナシでした。

ところで、こちらは去年生まれのお母さんの娘。
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そしてこちらが今夜のお母さん。
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耳の形がそっくりです。


 

2017年05月10日

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昨夜は青梅在住の子供たちとTK神社で観察会をしてきました。
事前に室内でムササビの基礎学習をしてから出かけたのですが、これがあるのとないのでは大きな差があるものです。質問の多さや、内容のシンプルさ、とても答えがいのあるものばかりでした。

写真は鳥居前の御神木で樹洞の話をしているところ。
「これは?」「こっちは?」
と出来かけの樹洞やもうすぐムササビが入れそうな樹洞を子供たちが見つけ出します。

「木は千年も二千年も生きるんだよ、その頃にはこの樹洞もクマが冬眠できるほどの大きさになっているかもしれないよ」

「ほんとに?すげー!じゃあこの木伐ったらだめじゃん」

まだ明るい時間でしたが、ムササビが啼き交わし始めました。巣穴を確認に行ったともさんから無線が。

「もう出てる!木の上で啼いてる!!」

まだ本当に辺りは明るくてライトなんて必要ないほどです。啼き声は数頭、どうしてこんなに早い時間に出て来たのだろうムササビたち。

すると目の前を2頭が滑空しました、「親子???」と思ったら追いかけっこを始め、落下まで。。。
そしてもつれ合い木に登り、始まったのは・・・

「こ、こ、交尾してるっ!!!!!!」

してました。12月と6月が交尾期と言われるムササビ、こんな時期に、こんな青梅っ子たちが集まった観察会で、とてもとても大きなプレゼントを送ってもらいました、どうもありがとう〜!

観察会なので、いつもはカメラを持っているメンバーもこの日はみんなライトのみ。けれども特別な時間をみんなで共有出来ただけで大感謝となりました。

こちらはともさんが下見のときに撮ってくれたTK滑空写真です。

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この日のスタッフ、熊谷さん、ともさん、アキさんと「観察会またやろうね!!」と約束して解散となりました。やったー!!




 

2017年05月08日

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本日のムササビのご馳走はこちらのカエデ。
花を食べているのでしょうか、それとも吹いたばかりの若い種子なのでしょうか。

四季を通じてたくさんの木々がいろいろな表情をみせてくれるN寺はカエデの種類も様々です。
ムササビたちはカエデの種類までも選り分けて食べているのかは分かりません、是非知りたいところなのですが。
周辺の別種のカエデの下も探索してみましたが、どうやらこの1本のカエデばかりを食べているようです。

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この木の下にはつい昨夜食べたものから、4〜5日経っていそうなシナシナの食痕までたくさん落ちていました。
ということは、そろそろ飽きてきた頃かもしれません。

次なる食痕が楽しみです。

 

2017年05月01日

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いつもいつも、ムササビの食痕を拾っては写真を撮って「へぇ、今時期はこれですか〜」
などと楽しんでいただけだったのですが、「これではもったいないのでは?」とふと気づきました。

きっと他の地域でも私と同じく、食痕を拾っては「フムフム。。。」としている人々も少なからずいると思います。そんな方が
「飯能ではそれですか〜」 
「こちらではこれですよ〜」

などと情報交換のできる日のために、そして自分のためのフィールドノートとして、「今日の食痕」というカテゴリーを追加しました。

というわけで、第一弾の今日はN寺の「モミの花」。3月から4月半ばまでたくさん拾ったマツグミはもう落ちていませんでした。 

2017年04月26日

4:26:2017 Nkid

ムササビの森にもようやく親子を観察できる季節がやってきました。
天然樹洞を失ったこの森は、著しく頭数が減り、昨年は親子を見かけることができませんでした。
この親子の住む巣箱は、掛けてからちょうど1年目。お母さんに合格点をもらえたようです。

向かいの巣箱にもメスがいました。
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オスと違い、メスは縄張りを守ります。同じフィールドにメスがいるということは、この母親と彼女は親子の可能性があります。
Mさんの庭に棲むムササビで観察されたヘルパー行動、前年産まれの娘が母親の子育てを手伝っていました。ひょっとするとこのメスも同じ行動なのかもしれません。出巣後も親子と付かず離れず、何度も啼き交わしていました。

母上

お母さんはお母さんで、面白い食生活を見せてくれました。↑
アカマツの折れた枝元をガリガリと齧っていました。食べているのは樹皮なのか、松ヤニかそれとも形成層なのでしょうか。
いずれにしてもこの枝元はやがて侵食され、いつか遠い未来に樹洞となるでしょう。ムササビは森と共に生きているのだと実感させられます。

akamatu oyako
(上が子供、下がお母さん)
子供にライトを当てると、すぐにお母さんが子供のそばへ来て警戒、子供は茂みに隠れてしまいます。
今夜はこんな写真でお終い、いつかとてもいい写真が撮れたなら、それはお母さんが私に許してくれたプレゼントだと思うことにします。