ムササビ

2017年05月08日

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本日のムササビのご馳走はこちらのカエデ。
花を食べているのでしょうか、それとも吹いたばかりの若い種子なのでしょうか。

四季を通じてたくさんの木々がいろいろな表情をみせてくれるN寺はカエデの種類も様々です。
ムササビたちはカエデの種類までも選り分けて食べているのかは分かりません、是非知りたいところなのですが。
周辺の別種のカエデの下も探索してみましたが、どうやらこの1本のカエデばかりを食べているようです。

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この木の下にはつい昨夜食べたものから、4〜5日経っていそうなシナシナの食痕までたくさん落ちていました。
ということは、そろそろ飽きてきた頃かもしれません。

次なる食痕が楽しみです。

 

2017年05月01日

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いつもいつも、ムササビの食痕を拾っては写真を撮って「へぇ、今時期はこれですか〜」
などと楽しんでいただけだったのですが、「これではもったいないのでは?」とふと気づきました。

きっと他の地域でも私と同じく、食痕を拾っては「フムフム。。。」としている人々も少なからずいると思います。そんな方が
「飯能ではそれですか〜」 
「こちらではこれですよ〜」

などと情報交換のできる日のために、そして自分のためのフィールドノートとして、「今日の食痕」というカテゴリーを追加しました。

というわけで、第一弾の今日はN寺の「モミの花」。3月から4月半ばまでたくさん拾ったマツグミはもう落ちていませんでした。 

2017年04月26日

4:26:2017 Nkid

ムササビの森にもようやく親子を観察できる季節がやってきました。
天然樹洞を失ったこの森は、著しく頭数が減り、昨年は親子を見かけることができませんでした。
この親子の住む巣箱は、掛けてからちょうど1年目。お母さんに合格点をもらえたようです。

向かいの巣箱にもメスがいました。
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オスと違い、メスは縄張りを守ります。同じフィールドにメスがいるということは、この母親と彼女は親子の可能性があります。
Mさんの庭に棲むムササビで観察されたヘルパー行動、前年産まれの娘が母親の子育てを手伝っていました。ひょっとするとこのメスも同じ行動なのかもしれません。出巣後も親子と付かず離れず、何度も啼き交わしていました。

母上

お母さんはお母さんで、面白い食生活を見せてくれました。↑
アカマツの折れた枝元をガリガリと齧っていました。食べているのは樹皮なのか、松ヤニかそれとも形成層なのでしょうか。
いずれにしてもこの枝元はやがて侵食され、いつか遠い未来に樹洞となるでしょう。ムササビは森と共に生きているのだと実感させられます。

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(上が子供、下がお母さん)
子供にライトを当てると、すぐにお母さんが子供のそばへ来て警戒、子供は茂みに隠れてしまいます。
今夜はこんな写真でお終い、いつかとてもいい写真が撮れたなら、それはお母さんが私に許してくれたプレゼントだと思うことにします。




2017年04月03日

晴れて気持ちのいい今日は、昼からN寺ムササビたちのお宅をチェックに出かけてきました。
駐車場に着くなり、造園のおじさんが遠くから手を降ってくれます。

「今日は休みか〜?」

「うーん!ムササビたちに子供が産まれているか、みーにーきーたーよ〜!」

これだけでおじさんたちは私が何を始めるのか分かってくれています。

「お墓に、ニホンミツバチいるぞー!」

これは、養蜂家の魔法使いMさんに「知らせろ」の合図です。

「墓地に巣を作れば、苦情が出る前に殺虫剤をかけなければならない、ミツバチだって気の毒だ」

というおじさんの気持ちは本当に美しいと思います。
電話をして5分とたたない内にMさんが軽トラを飛ばしてやってきてくれました。
さすが魔法使い、明日の朝イチで作業に来てくれるそう。

さて巣箱のチェック。
境内の3つの巣箱はあるメスが縄張り内に治めているようで、いつも1箇所にしか入っていないのですが、今日は珍しく2箇所にムササビがいました。

駐車場
(おそらくこのムササビが新参者。駐車場巣にて)

起こしてしまいました、ごめんね!!
やっぱり夜に来ないと子供の確認は難しいようです。

山頂へ登ると、この時期日本へ渡って来るタカを観察していたカンちゃんと久しぶりの再会。
カンちゃんは私が小学校の頃から知っている近所の優しいお兄ちゃん。
先程まで私がムササビの食痕を探していた場所で、ふと羽を拾い上げました。

「フクロウの胸の羽だよ」

食痕ばかりを考えていたのか、全然気が付きませんでした。

「同じポイントなのに見ているものがそれぞれ違うんだね」

そう、これが多様性なのですよね。。。

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(今日見つけた食痕、コナラの春芽、この他マツグミもありました)

駐車場へ戻り車のエンジンをかけると、待っていたようにおじさんたちが小屋から顔を出しました。

「どうだったー子供!」

と言ったおじさんはいつもは「俺、動物興味ねぇもん」と言っています。それは子供の頃からさんざん飯能の自然に慣れ親しんだおじさんだからこその言葉なのは想像できます。
巣箱を掛けてからは、「今日はどこに入った?」「こないだ顔だしてたぞー」などと聞かせてくれます。

みんながみんな、自然に興味を持っていなくてもいいのです。
ただ、「この巣箱はあの人が思いを込めて掛けたものだから」とか「この巣木を伐ったらあの人が悲しむだろうな」と思ってくれるこの地元の人々、私にとっては、今日登場したこんな人々こそが、飯能の宝なのです。












 

2017年03月31日

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(青梅の森に棲むメスのムササビ、ブースカ)

1月10日に交尾が確認できたブースカ、ムササビの妊娠期間は74日とのことなので、出産予定日は3月25日前後だと予想していました。 

25日はいつものように日没後、外へ出かけていきました。
26日、雨が降っていました。ブースカは巣箱から一度、顔は出したものの出かける様子を見届けることはできませんでした。
27日、28日、30日、巣箱内に居ることは分かっていたのですが、とうとうブースカは顔も出さず終い。仕掛けてきたセンサーカメラにも出かける様子は写っていませんでした。

そして今日、ブースカの巣箱へ近づくと、中から声が聞こえてきます。

「くぅー、くぅくぅー」

アカガエルの繁殖期に聞こえるような声に似ています。

「チュバッ」という音も聞こえてきます。

けれどもすぐに聞こえなくなって、 1時間くらい待つとまた聞こえてきます。
ブースカは見事にお母さんになったのかもしれません。

音だけで想像するに、お乳をねだる「くぅー」という声、乳首を探して唇をならす「チュバ」という音なのではないかと、そんな気がしています。

今夜は雨、そして明日もまだ気温の低い夜が続きます。ブースカはまだ毛の生え揃っていない我が子を温め、授乳をし続けなければいけません。

雨が入り込まないだろうか、巣材は十分だろうか、ブースカはちゃんと栄養を蓄えることが出来ただろうか。
今日からは嬉しい心配事でそわそわの毎日になりそうです。