ゴルフ場に棲むいきものたち

2017年09月15日

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(バンカーではテンが2頭で追いかけっこをしていたようです、テンは陽気な足跡が多いです)

久しぶりにリスの目撃情報をもらったので、コース内をぐるりと。
私が働くゴルフ場はたしか東京ドームが2つ半すっぽり入るほどの面積。アカマツがたくさん自生していて、春が来るとマツゼミがにぎやかになります。そのうちの3割ほどがスギとヒノキというリスなら喜んで棲んでくれそうな環境なのですが、広さの割には意外に目撃情報が少ないのがリスでした。

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おーやってるやってる!!マツボックリの食痕が落ちていました。それもすごい量です。
コース内でリスの情報を拾う時は、いつもドサっとたくさんの量で見つかることが多いものですが、それも決まったポイントではなくいつも流動的です。去年のポイントでは全く食痕がなかったり、また全く別の場所に足跡がたくさんあったり。

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(この3月の西8番バンカー)

ただ、リスが現れる場所はいつもマツばかりが生えるところではなく、近くにスギ、ヒノキがまとまって群生しているような場所が多いものです。おそらく、そんなポイントを探していればいつかリスも巣を教えてくれるかもしれません。

日本に今残っている森や山も同じこと、スギ、ヒノキの植林ばかりではそこに棲むいきものたちにとっては不健康に思えます。カキやサクラ、ドングリの実る木、たくさんの樹種があってこそ健全な生態系が成り立つのだと思います。

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(まだ青いヤマグリ、今週末やって来る台風で落ちてしまわないといいのですが)

 

2017年04月06日

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ゴルフ場での仕事を終えてクラブハウスへ戻ると、同僚が私を待っていました。

「4番ホールのOBにタヌキみたいなのが死んでたよ!」

4番のOBといえば電柵沿いなのですが、以前カメラをここへ仕掛けたとき、タヌキやキツネやネズミが多く写ったけもの道なのでした。
私はその時点では、電柵に鼻などが触ってびっくりして気絶していただけなのではないかと考えました。

現場に着くと、確かにタヌキが寂しく横たわっていました。おそらく死んでから3〜4日は経っている様子です。 
死因はなんだろうと考えました。毛並みは綺麗、痩せているわけでもなく、歯は摩耗している様子もない若々しい健康そうなタヌキです。

実は上の写真、私が気の毒に思い、スミレの咲く場所まで運んで撮ったものです。
私が現場に着いてすぐに撮ったのはこちらの写真なのです。

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傍らにゴルフボールがありました。
200メートル以上飛ぶボールが上空から落ちてくれば、バットで殴られるほどの威力は軽くあるだろうと思います。
「まさかなぁ。。。」とも思いましたが、結局、そんなことが起こってしまったのかもしれません。

タヌキは夜に動くいきものだと思われがちですが、人々の目に触れないところで昼間でも行動していたりします。 

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こちらはゴルフ場で子育てをしていたタヌキです。ザリガニをくわえて帰ってきたのですが、この場所から池までは100メートルあります。 午後2時に仕掛けカメラに写っていました。

2016年09月12日

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この場所を見つけたのは8月のお盆に入る前。
パッティンググリーンの傍にボンボンと庭石がありますが、この左側の石の裏、毎日のようにノウサギがやって来て日中を過ごしています。

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(ノウサギの姿、わかります?)

こちらは石の裏側、北に面しています。
お尻を石にくっ付けていつもいつもこの体制。きっとここはノウサギにとっての避暑地のようです。
しかも地面に5センチほどの窪みを作っていました。

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なるほど、ここまでは芝刈り機も来れないしお客さんだって来ようとはしません。背後の敵は石が守ってくれるし、上からの敵はマツの屋根が守ってくれます。
ノウサギは横と前だけを気にすればいいという、優れた避暑地を手に入れたようです。

ノウサギがこの場所へやってくるのは朝の8時から9時の間が多く、カート庫の裏の藪からここまで約70メートルほどをダッシュで一直線に駆け込んで来ます。もちろんその間にはパッティング練習中のお客さんもいるし、カラスたちはいつだって事件を探しています。
それでもノウサギは鋭い耳と俊敏な脚力でタイミングを見極め、毎日のようにこの避暑地へ真っすぐやって来ては夕方までこんな体制で過ごしています。

「今日もいた〜?」
「いたいた!」
「昨日はいなくて寂しかったー」
「雨だったからかね?」

まるで合言葉のように毎日姿を見せてくれるノウサギを楽しみにしている従業員たち。
秋が始まり、気温が30度を越える日々も遠ざかって行きそうです。
あと何日、ここでノウサギに会える日々は続くでしょうか。













2016年06月21日


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社員食堂の窓でツバメが巣を作り始めてからというもの、従業員のみんなは毎日のようにツバメを見守っていました。泥を口いっぱいに詰めて壁に丁寧に貼り、芝やマツの葉を混ぜ込み補強していく。ヒナが産まれた日はみんなが大喜びでした。

先日の朝早く、私より先に出勤していた同僚たちからメールがきました。
「ツバメが大変!早く来て!!」
「ヒナが地面にいる!どぉしよ〜!」

子育て中の巣が天敵に襲われるのは自然なこと、誰かの「死」は誰かの「生」に繋がっていくものです。
「カラスか?テンだったらいいな」などと思いながら会社に着くと、崩れ落ちた巣の下にダンボールに入った5つのヒナが丸まっていました。
ヒナは当初から5つ子です、どうやら襲われたのではなく、重みで巣が崩れてしまったようです。

同僚たちはダンボールやハサミ、カッターを持ってあたふたあたふた。上ではツバメの両親があっちこっちを飛び回りあたふた。そうしてみんなで作ったツバメ用仮設住宅がこちら。


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(緑のたぬき!) 

ここは天敵の多いゴルフ場、もし夜間に巣が落ちたのならもう死んでいたかもしれません。

この仮設住宅は同僚の一人がネットで調べて見つけたやり方。こんな容器なら食堂のゴミ箱にいくらでもあります、そしてポケットに入っていたティーでブスブスと底に空気穴をあける人、巣材にと枯れ芝をコースに集めに行く人、ハシゴを借りに管理室まで走る人。
同僚たちの「助けたい」とか「なんとかしたい」という気持ちをどうしても形にしたいと思いました。そういう人々の気持が原点であり、自然と共存できるためのきっかけやヒントにつながるのではないかと思ったからです。

今ではツバメに興味を示さなかった他の人々も食堂へ来るたびに「ヒナ大きくなったね〜」などと話題を交わしています。
どこにでもいる珍しくもないツバメだけれど、この会社の人々にとっては南の国から毎年やって来るこの小さな鳥をとても身近な隣人と感じられるきっかけを与えてくれました。

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あれから6日、親鳥たちは餌を与える回数を減らし、容器の縁に立ち尽くすヒナたちの前を「ほら、飛んでごらん!」と言っているように旋回したりホバリングを繰り返しています。
さて、ヒナたちにとってはこれからが勝負。
カップ育ちのヒナたち、健闘を祈ります!

2016年04月24日

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1週間ほど前からゴルフ場でノウサギの目撃情報がたくさん集まってくるようになりました。
その場所のほとんどが「カート庫の裏」。
そこは80台のゴルフカートがしまわれている場所で、お客さんが来ないところなので周りのブッシュは手付かずのままなのです。

今朝も出勤するなり「たった今、カート庫に3匹いたー!子供が2匹と母親だよあれ!」
子供のウサギは手に乗るほどの大きさだったとか。もちろんダッシュでカート庫へ。 
とは言えノウサギの体色は天才的なほどの保護色、そう簡単には見つかりません。
と、私が危険距離まで近づいてしまったようで「ガサッ」と成獣のノウサギがブッシュに飛び込む後ろ姿が見えました。
これが母親なのだとしたらこれ以上近づくのはよそう、自分の子供が危険に晒される悲しみは人間だってノウサギだって全く同じ重さなのだと思います。

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(この中にノウサギがいるのがわかるでしょうか)

仕事が終わりカートを洗ってカート庫へしまいに行くと、またまたノウサギに会えてしまいました!(トップの写真)
今朝に出会ったノウサギとは大きさが違うので別個体のようです、それに今朝の個体は5メートルほどの距離で逃げましたが、この個体は3メートルまで許してくれました。私より草を食べるのに夢中のようで「むしゃむしゃ」とアケビの葉を食べ続けているのを10分ほど観察させてもらっていると、同僚が私を呼びに来ました。

「練習場にウサギがいるよ!!」

こんなに見れていいのでしょうか。。。。。。。。こんなに見たらもう会えないかも。。。。。。。
とりあえず練習場へ行ってみると、もうノウサギは消えていました。ちょっと安心。

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(ひとしきり食べるとペロっとします、ノウサギの舌って結構長いのだと知りました)

たくさんの目で私にいきもの情報をくれる同僚たちに感謝です、そしてノウサギからの贈り物も。

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コースガイドに書き込んだ目撃ポイント。
「う」=ノウサギ
「ポ」=タヌキ
「アナ」=アナグマ
三角の物体=鉄塔(のつもり)