ゴルフ場に棲むいきものたち

2015年11月20日

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ムササビを探して神社を歩いていると、参道脇の側溝からタヌキがポコッと頭を出しました。
悔しいことに、側溝のタヌキを撮りたかったのですがなかなかピントを合わせられず 、私に気付いたタヌキが側溝を出て山の斜面を登っていくところを撮らせてもらいました。

側溝は街のあちらこちらでどこにでも見かけるものですが、案外動物たちはこれを使って移動していることが多いようです。落ち葉の溜まった側溝からはヒミズが顔を出したこともあります。
ゴルフ場では土中に何箇所も水抜き用の土管が埋められていて、アナグマ、タヌキ、イタチ、アライグマたちの生活道路や棲み処になっています。

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(ゴルフ場の土管から出てきたアナグマ)

確かに、狭い土管や側溝のトンネルは誰にも見つからず安心して森から街へ出かけることができそうです。
せっかくこんな習性があることをかれらに教わったのだから、私たちにだってなにができるのか、そこから考えなければいきものたちの世界と人間の世界はこれからも真っ二つのままです。

動物たちの横断する道路は大抵決まっていて、当然事故も多いものです。ならば道路を渡れないようにフェンスを貼り、道路の下に土管を埋めれば、たったそれだけでも相当の事故が減るのではないかと思います。

年度末になれば誰もが知っている無駄な道路工事が各地で行われます。
その予算、無駄にはならない工事だって沢山あるはずです。
 

2015年07月29日

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ゴルフ場のノウサギです。
ノウサギを見るたびに「いつ見てもおっきいね、後ろ足」と思います。
後ろ足が大きいということはジャンプ能力が高いということになります、カンガルーもそうですね。
3枚目の写真なんて、まさに「位置について、よ〜い」の姿勢に見えます。
こうしてノウサギはいつでも逃げる準備を万全にしています。

ジャンプ能力が高いといえば、シカも負けていません。
かれらは人間の背丈ほどでも飛び越えることが出来ます。
「でもシカは足が小さいよ?」と思った方もいるのでは。
確かに、シカの足跡を見ると蹄のサイズはせいぜい10センチくらいです。
けれども足のサイズは指先からかかとまでを測るもの。
さて、シカのかかとはどこでしょう。

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これなら納得です。
この立派な後ろ足でシカたちは日々、猟犬や野犬と勝負しているのです。

 

2015年05月17日

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(藪のなかに誰かいます)

コース内のお茶屋でお客さんがビールを飲んでいる間の3分間ほどの休憩時間、藪のなかからモゾモゾと音がします。もしも鳥ならもっと軽いカサコソッという音です。
じーっと見れば、茶色いお尻がモゾモゾ。

「よし、顔見せて!」

携帯をカメラモードにして顔を隠しながらニジニジと近づいていきます。2メートルほどまで来たところで相手が二度ジャンプで後ろへ退きました。 

「ごめん、近すぎましたね」

相手は脚力と聴力には相当な自信をもっているであろうツワモノ。
それなのにきっとキツネなんてものすごくスマートな駆け引きでこのいきものを仕留めてしまうのだろうと思うと、・・・なんとも痛快な3分間でした。
 

2015年04月09日

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ゴルフ場の敷地内にある大きな桜の下には「山の神様」が祀られているのですが、その脇にちょこんといる石仏が気になります。

この方は将軍様なのだそうですが、イノシシにまたがっています。
どんな関係だったのかは今となっては誰にもわかりません。ただ、古来の飯能人は牛でも馬でもなく(もちろん生活には使っていただろうけれど)、ちゃんと山との信頼関係があったのだろうな〜と勝手に想像します。
今ではイノシシと聞けば誰もが顔をしかめる厄介者・・・。

森でのイノシシの役割といえば、大きな石でも動かせる力持ちのあの鼻先で森じゅうの土をひっくり返し、土の中に棲んでいる微生物たちに新鮮な空気をあげること。イノシシのおかげで土壌生物たちは活性し、土が元気になり、植物はぐんぐん育ち、生命力の強い森が出来上がります。
イノシシが悪者なのか、それとも働き者なのかを決められるのはきっと森の神様だけなのだと思います。


<追記>
その後、調べてみるとこれは「摩利支天」というものだとか。イノシシにまたがっている姿で知っている人にはすぐ分かるそうですが・・・、いくつになっても勉強だ!
元々はインドの神様だったものが朝鮮半島を経由して日本にやってきた信仰なのだそうです。
なるほどこの飯能とお隣の日高は古来朝鮮渡来人が切り開いた「武蔵国高麗郡」の歴史のある場所です。
おかげでまた一つアタマが良くなったみたい?



2015年01月15日

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ゴルフ場でこんな動物の毛が散らばっているところに出会いました。なにがあったのだろう。

よく見るとそれはノウサギの毛のようです。
ノウサギはいつもキツネやテン、タカやフクロウなどに狙われているいきものです。
そこでノウサギは生き延びるために誰にも負けない走り方を考え出しました、あのチョン、チョン、パ、という足跡です。
危険を感じたノウサギの走りは本当に速いもので、まるで地面すれすれを飛ぶ鳥のようにかけていきます。 
けれども羽音も立てずに空から襲ってくるフクロウにはどうすればいいだろう。
そこで考えたノウサギは毛の抜けやすい毛皮を着ることにしたようです。間一髪でフクロウに気づくことができれば背中の毛だけを掴ませてまんまと逃げ切ることができます。

子供の頃にお姉ちゃんが着ていたウサギのコートは毛がすごく抜けて遊んでいるとよく口の中に毛が入ってきたのを思い出します。

自然界は一瞬の隙が命を左右する世界なのだと、こんな風景から教えられます。
今回はノウサギの勝ち!


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