シカ

2015年07月29日

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ゴルフ場のノウサギです。
ノウサギを見るたびに「いつ見てもおっきいね、後ろ足」と思います。
後ろ足が大きいということはジャンプ能力が高いということになります、カンガルーもそうですね。
3枚目の写真なんて、まさに「位置について、よ〜い」の姿勢に見えます。
こうしてノウサギはいつでも逃げる準備を万全にしています。

ジャンプ能力が高いといえば、シカも負けていません。
かれらは人間の背丈ほどでも飛び越えることが出来ます。
「でもシカは足が小さいよ?」と思った方もいるのでは。
確かに、シカの足跡を見ると蹄のサイズはせいぜい10センチくらいです。
けれども足のサイズは指先からかかとまでを測るもの。
さて、シカのかかとはどこでしょう。

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これなら納得です。
この立派な後ろ足でシカたちは日々、猟犬や野犬と勝負しているのです。

 

2014年12月04日

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飯能にある大河原工業団地を知っていますか?ここは大規模に山を伐採して作られた広大な原っぱです。
今では少しずつ工場が建ち始め、夜でも工場からの巨大なライトが空を照らしています。

森を伐ればそこには太陽が当たり草が生えます、それを喜ぶのは草食動物たちです。
シカ、ノウサギ、ネズミたちが この人間が提供したサラダバイキングを楽しみに毎晩やってきます。
こうしてかれらはたくさんの食料を蓄えてここで繁殖期を迎えることになります。
アラスカでは、クマやオオカミを養っているカリブーたちは前年芽生えた草の 種類量で今年の頭数が決まるのだそうです。
一頭一子しか産まないシカがそこまで増える原因を根本から考えてみれば、以外と簡単にかれらとの和解策が浮かんでくるかもしれません。

大河原地区でシカ柵をせずに畑をしている会社のおばちゃんとの会話。
「シカに食べられないの?」
「ホウレンソウは全部食われっちまったけど、あいつら小松菜はぜんぜん食わねんだ」
「インゲンもあいつらの高さのもんは食われたけどなぁ、あいつらの首が届かねえインゲンをウチらで食ったった。」
「キャベツもブロッコリーもあいつら食わねえもの、そういうもん植えればいいんだよ。水菜もいっぱいあるよ、明日もってきてやるよ〜」
「やった〜〜!!」


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(山肌から見た工場、この向こうにはまだまだ広大な草原が広がっています)






 

2014年06月12日

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去年のまだ寒い春のことになります。山王峠で雌シカの礫死体に出会いました。
私が死体を見つけた時にいつもする作業は「森へ還す」ということです。 
このときも、シカの手足を引きずって薮のなかへ運びました。

森の循環を見るとき、「生まれる」と「死ぬ」という現象はどちらも同じくらい必要で大切な過程です。
私たちは誕生を憂い、死を忌みる習慣をもつ生き物ですが、生まれてばかりいては森のバランスは崩れてしまいます。
そうして生き物たちは皆、森の法則のなかで暮らしています。

イノシシは土を掘って土壌生物に新鮮な空気を与えます、ムササビは樹木の剪定をして実のなりを良くします、タヌキたちは美味しく実った実を食べてフンとして種子を遠くへ運びます。シカはフンを撒きながら広い範囲を移動して土を肥やします、そして厳しい冬が来るとたくさんの仔ジカが死んで森の動物たちの貴重な食料となります。

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私が運んだシカは、わずか7日で骨と皮だけになりました。草地の上に置いたはずですが、辺りは動物たちに踏み均されて土がむき出しになり、奥へつづく獣道も出来ていました。ここからは虫や小動物たちの作業が始まり、やがて土に還ります。
こうして土が活性し、森が元気になって命を繋いでいくのです。

山王峠は、毎日たくさんの車がスピードを出して走っています、そして同じように様々な動物たちがこの道路を毎日横断しています。